綱島はかつて温泉地として東京の「奥座敷」と呼ばれ、駅名も終戦直後まで「綱島温泉駅」という名称でした。 綱島の老舗温泉旅館であったこの場所の歴史は古く、江戸の藩主が綱島近くで鷹狩りをした後、宿泊したという話も聞いています。 時代の移り変わりとともに周囲の旅館は廃業し、マンションやビルに変わっていく中、この旅館の跡地に何が建つのか、 周囲の注目は大きく、その希少な立地特性から、当初より大手信託銀行・ゼネコン・ディベロッパーなど、多数の企業から様々なプレゼンテーションを受けていました。
そんな中、独立して間もない、まだ個人企業であったランドブレインが提出した数枚の企画書が最終的に採用された事は、未だに驚きと感謝の念に堪えません。
オーナーとは、特によしみがあったわけではなく、代表の小野寺が不動産会社の社員であったころに営業し、既存のマンションの空室募集や管理などを引き受けたところからスタートしたお付き合いでした。
綱島は小野寺にとって古くから営業のホームグラウンドであり、賃貸物件の管理取得を営業していく中で、多くの物件を見てきました。 古くても管理の行き届いた物件、新しくても人気が無く空室が目立つ物件、賃貸事業の良し悪しを肌で感じ、多くのオーナーや入居者の声を聞いてきた小野寺にとって、ここ綱島という地に対する思いは人一倍強いものとなっていったのです。
「単純に利回り計算に振り回されず、長期的に高い収益を維持していく賃貸マンションを建てたい。」 そんな問題意識とニーズを形にしたのは、当時設計事務所の代表で同じ会社の仲間であった神田(現ノアニフィール 代表)でした。 神田の設計した建物は、マール(曲線美)を生かした形状に、城壁をイメージする石材やレンガ調のタイルを纏ったもの。調和的で美しいと言われる黄金比を基にした革新的なデザインは当時分譲でも見られないものとして、高い評価を受けました。 間取りプランも1LDKから100平米を超える4SLDKまで、バリエーションを持たせたもので、ニーズはあるのに存在しない間取りを具現化していったものです。
他にも、維持保全や長期メンテナンスを考慮した設備や配管の設置や、日本では創世記であったLANによるマンションのネットワーク化など、考えられる付加価値を徹底的に調べ、導入していったのです。
こうして出来上がった綱島で類例を見ない高級賃貸マンションは、募集を開始して間もなく満室となり、事業の成功が現実のものとなったことを実感しました。 後に購入を希望する入居者も現れ、現在の分譲事業を始めるきっかけともなりました。
実績が無い分、定石にとらわれない発想で理想を形にしてきましたが、根底にあるのは、オーナーの理解と、人として信頼を結んだ賜物に他なりません。
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■名称/GRAND COURT ROMANESQUE(グランコート ロマネスク) ■事業種別/土地活用事業(賃貸住宅建設) ■所在地/横浜市港北区綱島西 ■交通/東急東横線「綱島」駅徒歩3分 ■構造・規模/鉄筋コンクリート造 地上6階建 ■総戸数/29戸 ■竣工年月日/1999年3月 ■企画/ランドブレイン ■設計/アドナック ■施工/清水建設 ■間取り/1LDK〜4SLDK ■専有面積/58.31m2〜108.54m2 ■設備/24H機械警備、浄水器付システムキッチン、インターネット常時接続、他









